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科学的根拠

【未知の感染症】COVID-19この1年

著者 吉澤和子 プロフィール WHOの緊急事態宣言から11ヶ月――希望のワクチンに向けて 世界保健機関(WHO)が、新型新コロナウイルス(COVID-19)パンデミックに対して緊急事態宣言(2020年1月30日)を採択してから11ヶ月が経った。感染の猛威は第2波を経て第3波へと続いているが、ワクチン...
トランス脂肪酸

【トランス脂肪酸】食品への使用禁止:世界的の動きと日本の現状

トランス脂肪酸の規制と影響。米国の禁止。日本では食品への使用規制の法律がないので食成分表示の義務もない。国際保健機関の加盟国の多くの政府は、トランス脂肪酸の使用を禁止している。
エビデンス

研究方法の重要性:栄養と病気の関係におけるエビデンスの質と解釈

エビデンスにはレベルがある。質の高いエビデンスを得るにはそのための研究方法が必要である。因果関係の検証には複数の優れた研究方法から得られた結果が一致していると説得力がある。質の悪い研究を集めたメタ分析からは良いエビデンスは得るのは難しい。
母乳栄養

【国連SDGs】乳児死亡率改善:戦略としての母乳栄養

国連はSDGsの戦略として完全母乳栄養を通じて乳児死亡率を低下させるのに取り組んでいますが、遅々として進んでいません。世界の中で高い乳児死亡率は主にアフリカ地域とアジア地域に集中しています。普及がすすまない背景に母乳代替品の拡大する市場があります。
国際開発プロジェクト

【国連プロジェクトの計画方法】6つのポイント:キャパシティビルディングを例に

著者には、WHOから東ティモールの保健省のキャパシティ・ビルディング計画の依頼が届いた。この計画は日本のODA(政府開発援助)で進め、東ティモール国民の栄養改善が目的。記事では国連プロジェクト計画の6項目に焦点を当てる。
WHO

【GDP大幅マイナス】SDGs とCOVID-19

著者:吉澤和子(Kazuko Yoshizawa)プロフィール 【SDGs】COVID-19が持続可能な開発目標に与える影響 COVID-19のパンデミックは、多くの国の人々の活動が抑制されるため、程度の差はあっても多くの分野で、SDGsの進行を遅らせるであろう。 そして、それは世界のより貧しい人々...
Environment (環境)

「新世紀アントロポセンの食」:持続可能な人類の食のあり方

「アントロポセン」と呼ばれる新しい地質時代において、「食」は地球の持続可能性を考慮したものでプラネタリー・ヘルス・ダイエットと呼ばれます。この「食」はCO2の排出量を低減したエコシステムから得られたものです。しかも生活習慣病も予防するというものです。