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【英語プレゼン】ポイントは3つ

私は2017年からハーバード大学で客員研究員として栄養情報を統計学で検証する方法論を研究している。そのような背景から英語でのプリゼンテーションの機会を与えられることは度々ある。しかし米国の学会などで自分の研究を分かりやすく、なぜ自分の研究が重要なのかを伝えるのは難しいといつも感じている。それに対処するために毎回実践している3つポイントについて説明したい。

ポイントがある。

著者 吉澤和子プロフィール

ポイントは3つ

英語での研究発表で、優先して実践しているポイントは3つある。ここに書かれていることは、私が今でも実行していることである。

1. 発表テーマについて熟知していること

2.1枚のスライドにたくさんの情報を盛り込まないこと

3.ひたすら練習を重ねること

テーマについて熟知していること

英語でプレゼンを行うとなるとひどく緊張してしまいがちであるが、発表する内容について熟知しているとどうにかなる。内容をよく知っていると、不思議に質問の内容も聞き取れ答えることができる。質問をする方も、その分野の専門家であることが多いので、パーフェクトな英語でなくとも不思議とコミュニケーションできてしまうというのが私の感想である。過去、研究論文の発表については自分の書いた論文の目次について話して行けば 、体裁をととえることができると思っていたが、最近のやりかたは一枚のスライドに多くの情報を詰め込まないので、内容を熟知していることが前提になる。

1枚のスライドにたくさんの情報は盛り込まない

プレゼンテーションはパワー・ポイントを使用することが多いと思うがフリーのソフトもある。 自分にあった方を使用すればよい。さて、そこにいれる情報の量については 著名なプレゼンの専門家は一枚につきアイデアは1、 2つに抑えることをアドバイスしている。これは最近知ったことである。これはやってみるとなかなか難しい。自分にとって全ての情報が重要に思えてくるからである。何をいれて何を外すかは、会の目的や誰に伝えたいかを基準に考えるのがいい。しかし、その少ない情報量でコミュニケーションが取れることが重要なのだ。

それでもスライド一枚につきアイデアは1、2つでは収まりきれないことが度々ある。特に統計解析の結果を伝える場合は特にそうだ。例えば 自分の論文発表で 仮説から結論にいたる流れを説得したい場合は、多くのデータを提示したくなってしまう。典型的な例として、表や図を用いる時は沢山の情報を盛り込んでしまうことがある。そんな時は、注目する箇所をマーカーで示すことで 聞き手が余裕をもって注意を向けることができるのでメッセージが伝わりやすい。

練習を重ねる

英語でのプリゼンは緊張がともなう. これは英語を母国語としている人にとっても同様である.。パーフェクトな英語がつかえなくても、同じ研究分野の専門家であれば伝わりやすいと前記したが、それでも十分に練習することに心がけて欲しい。というのは深い質問をしてくる専門家もいるわけで、会に参加している人の中で発表している本人だけが分かっていないという場面もあるからである。ところであ普段日本語を使っていると英語モードに変わるには時間がかかる。対策として、パワーポイントを早めに作成し 練習を重ねることをおすすめしたい。練習を重ねることで、緊張感がほぐれていくことを経験している人は多いと思う。

TEDは良い教材である

TED (Technology Entertainment Design)を耳にした読者は多いと思う。TEDを主催しているのは アイデアを広めることをミッションとした米国の非営利団体である。TEDトークは通常は短く強力な講演の形で行われている。扱う内容が広く 地球規模の問題まで 多くのトピックをカバーしている。TEDのプレゼンターの話は、英語の勉強にもなるが内容も楽しむことができる。

TEDのサイト https://www.ted.com/talks

まとめ

学会なので研究をプレゼンテーションする場合、3つのポイントについて説明した。ここでは、発表テーマについて熟知していること、1枚のスライドにアイデアは1-2つ、練習を重ねることを3つのポイントとして挙げた。考え方として、聴衆と少ない情報量で自分の研究の重要さを伝えなければならない。

 

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