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SDGs

international development

国連プロジェクト提案書の書き方:評価指標の選定ポイント

はじめにこれまでにTOR(Terms of Reference)に関する記事をご紹介してきましたが、筆者が実際にプロジェクト計画を立てる中で最も慎重になるのは「どの指標を選ぶか」です。適切な指標の設定は、現状分析から介入前後の比較、成果の提示に至るまで、すべてのステップでプロジェクトの説得力と透明性...
environment-climate

アメリカのパリ協定離脱と2050年の気候危機予測とは

著者:吉澤和子(Kazuko Yoshizawa)はじめに2025年、米国は再びパリ協定から離脱する決定を下しました。これは、2050年までの温室効果ガス排出削減目標の達成に深刻な影響を及ぼす可能性があります。本稿では、米国の離脱がもたらす具体的な影響を整理し、特に加盟国間での協力の遅れについて考察...
project management

国連プロジェクトTORの書き方:構成・注意点・実例付き

TORの理解はプロジェクトやミッションの成否に関わる重要な要素です。適切な方針や目標の把握、役割や期限の誤解を防ぎ、円滑なコミュニケーションを促進し、成功に向けた協力を確保します。TORの理解はプロジェクトやミッションの成否に関わる重要な要素です。
econoimics

SDGsとケイパビリティ・アプローチ:アマルティア・センの視点

センの提唱した「ケイパビリティ・アプローチ」は、人間の能力や自由を評価し、単なる経済成長だけでなく人間の幸福と発展を中心に据えた開発戦略を示した。また、彼の性差に関する研究は、SDGsの一環としてのジェンダー平等の重要性を強調した。
initiatives

母乳育児推進:SDGsの戦略‐こどもの生存の鍵

SDGsの戦略としての母乳育児は重要であるが課題もある。2012年の世界保健総会決議にもかかわらず、十分な成果を上げていない。しかし乳幼児の健康や幸福における重要性を認識し支援を継続すべき。普及が進まない理由に対処しSDGsの達成に貢献する。
environment-climate

気候変動にどう立ち向かう?クライメイト・グループの国際的取り組み

国際的な大きな気候イベントClimate Week NYC 2022 がニューヨーク市で開催された. 10の分野に亘るパネルディスカッションでは「気候変動の取り組みが遅すぎた」が参加者の共通認識である。 遅れを取り戻すための特別な方法はあるのか?
united nations initiatives

【国連SDGs】乳児死亡率改善:戦略としての母乳栄養

国連はSDGsの戦略として完全母乳栄養を通じて乳児死亡率を低下させるのに取り組んでいますが、遅々として進んでいません。世界の中で高い乳児死亡率は主にアフリカ地域とアジア地域に集中しています。普及がすすまない背景に母乳代替品の拡大する市場があります。
プロジェクトマネジメント(Project Management)

TORを読み解く技術:国際開発プロジェクトの設計に活きる現場からの考察

著者には、WHOから東ティモールの保健省のキャパシティ・ビルディング計画の依頼が届いた。この計画は日本のODA(政府開発援助)で進め、東ティモール国民の栄養改善が目的。記事では国連プロジェクト計画の6項目に焦点を当てる。
who

COVID-19がSDGsに与えた影響とは?分野別に解説

著者:吉澤和子(Kazuko Yoshizawa)プロフィール【SDGs】COVID-19が持続可能な開発目標に与える影響COVID-19のパンデミックは、多くの国の人々の活動が抑制されるため、程度の差はあっても多くの分野で、SDGsの進行を遅らせるであろう。 そして、それは世界のより貧しい人々に更...
environment-climate

アントロポセン時代の食の未来:持続可能な人類の食とは

1997年ハーバード大学で博士号取得、専門分野は栄養疫学とグローバル・ヘルス・ニュートリション。2017-2023年にはハーバード大学客員研究員として、栄養疫学研究のための食事調査方法論の研究を行う。国連やWHOでの経験も豊富:直近ではWHOプロジェクトプ・ロポーザル策定に携わり、東ティモール保健省のキャパシティビルディングに貢献。