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【気候変動】クライメイト・グループの活動

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クライメイト・ウィーク・ニューヨーク2022 が、9月19-21 日に亘って米国のニューヨーク市で開催された。これは毎年開催される国際NGOによる世界最大の気候に関するイベントである。このイベントのハイライトは、内容の濃いパネルディスカッションである

Climate Group(クライメイト・グループ)

このイベントを企画したClimate Group(クライメイト・グループ)は国際NGO(非営利団体)で、2003 年に設立された。世界的規模のグループでロンドン、ニューヨーク、ニューデリー、アムステルダム、北京に事務所がある。事務局であるUnder2 Coalition は、世界の260 以上の機関で構成されており、メンバー数としては17 億 5000 万人に該当し、世界経済の 50% をカバーしている。

今年開催された3日間のパネルのアジェンダとパネリストから判断すると、気候変動問題の専門団体としての実績があり、世界規模で大きな流れを作ってきた団体であることが理解できる。

気候変動問題の取り組みとパリ協定の目標値

Climate Week NYC 2022のハイライトは、10 のテーマをカバーするパネルディスカッションである。討論する分野は都市環境、エネルギー、環境正義、運輸、金融、持続可能な生活、自然、政策、産業、食品など多岐に亘っている。3日間のパネルディスカッションに参加して感じたことは、Climate Groupが2030年までに到達するNet Zeroに向けての現状分析と今後の取り組み方が、数値目標を意識して活動していることである。すなわちメンバーである国連、世界の国々の政府、グローバル企業などがパリ協定の目標値である、①地球温暖化を 1.5°C 以下に抑える、②CO2排出量を 2030 年までに 45% 削減する、③2050 年までにNet Zero(ネット・ゼロ)にする、を共有していることである。

Climate Week NYC 2022のアジェンダ

ここでは、Climate Week NYC 2022のパネルディスカッションのアジェンダを以下に記述しておく。アジェンダをみるとイメージが把握しやすい。

  • インドの目指すCO2排出ゼロへのロードマップ
  • 大胆なリーダーシップをとる
  • アカウンタビリティ(説明責任)を負う
  • ローカル及びグローバルに取り組む
  • クリーンエネルギーとグリーン経済への移行を加速する
  • 2040 年までにネットゼロ ・カーボンを目標にした活動
  • ゼロ エミッション車への移行を推進する上でグローバル ・パートナーシップが果たす役割
  • 複雑で関連性のある危機への対応
  • 不確実な世界におけるエネルギーの確実性
  •  サプライチェーンの排出削減をリードする人は誰か?
  •  環境と健康の公平性の促進
  • サプライヤーの気候に関する教育と行動を加速する

気候変動問題の取り組みの遅れ

気候変動の原因について、今でも議論する学者がいるが、信頼性の高い学術ジャーナルには政策立案などアクションを起こすのに十分なエビデンスがあり、疑う余地がないほど逼迫している。政治家にとって、気候変動問題解決にむけて早急に進めなけならない理由は、2022年に起きたパキスタンの水害、米国カルフォルニアの森林火災などがあり、政治家は気候変動問題について早急な対応を求められている。

気候変動について恐怖を感じているのは政治家だけではない。ロイド財団によると、世界の人々の 41% が気候変動を自国にとって「非常に深刻な脅威」、28% が「やや懸念している」と感じていることを報告している。気候変動の原因としてCO2が大きく関係しているかとうかを議論している余裕はないほど逼迫していることが、最近では「この問題に取り組みはじめたのが遅すぎた」に対してどのように後れを取り戻すのかがこれからの焦点になる。

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