著者:吉澤和子(Kazuko Yoshizawa)
著者は栄養情報を統計学で検証する方法論を研究しており、国際学会での英語でのプレゼンテーションの機会が度々あります。しかしながら、研究の重要性をわかりやすく伝えることは常に課題です。この課題に対処するために、著者が実践している3つのポイントについて解説します。
英語での研究発表を行う際に優先して実践している3つのポイント
これらは、著者が常に意識している重要な要素です。特にそのため、これらのポイントに注力することが重要です。
発表テーマについて熟知する
当たり前のことですが、英語でのプレゼンテーションは緊張を伴うことが多いです。そのため、発表内容を熟知していることで不安を和らげることができます。内容を深く理解していると、質問にも自信を持って答えられるようになります。専門家が集まる場では、完璧な英語でなくても効果的にコミュニケーションを図ることが可能です。
スライドに盛り込む情報は最小限に
プレゼンテーションでは、PowerPointや他のプレゼンテーションソフトなどを利用する機会が多いと思いますが、スライドに含める情報量は、少ないほうが聴衆の記憶に残りやすいです。著者は、ハーバード大学の医学部の研究者を対象としたプレゼンのワークショップに参加したことがあります。その時、米国では有名なプレゼンの専門家は、2、3のアイデアに絞ることを推奨していました。重要な情報を選別し、伝えたいことを明確にすることで、聴衆にわかりやすくメッセージを届けることができます。実際に、著者は研究方法の大部分が統計学であるため、結果を表や図にまとめることが難しい場合もありますが、それでもハイライトを使って出席者の注意を引くことは可能だと考えています。
繰り返し練習する
英語でのプレゼンテーションは緊張感を伴いますが、十分な練習を重ねることで自信を持って発表できるようになります。特に、日本語から英語に切り替える際の準備が重要です。早めにPowerPointを作成し、何度も練習することで、緊張感を和らげることができるでしょう。
TEDトークの活用
多くの読者が耳にしたことがあるであろTED(Technology Entertainment Design)は、アイデアを広めることをミッションとする非営利団体が主催しています。TEDトークは短く力強い講演で、地球規模の問題を含む多様なトピックを扱っています。TEDのプレゼンテーションは、英語学習にも役立つ教材です。このように、詳細はこちらをご覧ください。
まとめ
栄養情報を統計学で検証する方法論を研究している著者は、国際学会で英語で発表する際に、以下の3つのポイントを実践するように心がけています:1)発表テーマについて熟知する、2)スライドに多くの情報を詰め込まない、3)練習を重ねること。これらのポイントを意識することで、緊張を和らげ、聴衆に明確にメッセージを伝えることができます。したがって、TEDは英語学習と楽しむための優れた教材です。