Since May 2020

Nutrition-sensitive Development

国際開発(International Development)

栄養指標がSDGs評価で歪む瞬間

国際開発やSDGsの文脈において、栄養は「比較的測りやすい分野」だと見なされてきた。身長、体重、BMI、発育阻害率(stunting)、低体重率(underweight)、貧血率、カロリー摂取量。これらは数値として把握しやすく、時系列での改善も示しやすい。そのため栄養分野は、SDGsや国際機関の進捗...
国際開発(International Development)

4大栄養素欠乏症とは何か ― なぜ鉄・ビタミンA・ヨウ素・亜鉛なのか

Summary(日本語)世界の栄養課題の中で、鉄、ビタミンA、ヨウ素、亜鉛の欠乏は「4大栄養素欠乏症」として長年重視されてきた。本稿では、なぜこの4つが特別視されてきたのかを整理し、それぞれが死亡、発達、学習、生産性にどのように影響するのかを概観する。4大栄養素欠乏症は、個別の健康問題ではなく、社会...
国際開発(International Development)

乳幼児死亡の多くはなぜ栄養不良と関係しているのか ― 医療だけでは救えない命

Summary(日本語)乳幼児死亡の多くは、下痢や肺炎などの感染症が直接の死因として記録される。しかし国際機関の評価では、これらの死亡の約45–55%に栄養不良が基礎的要因として寄与しているとされる。本稿では、栄養不良がどのように感染症の致死性を高め、なぜ医療介入だけでは死亡を十分に減らせないのかを...
国際開発(International Development)

貧困はなぜ栄養不良として現れるのか ― 所得指標では見えない現実

Summary(日本語)貧困はしばしば所得や消費によって測定されてきた。しかし、こうした経済指標だけでは、人々が直面している脆弱性や生活の質を十分に捉えることはできない。本稿では、貧困がなぜ「栄養不良」という形で現れるのかを整理し、栄養指標が所得指標では見えない現実を映し出す理由を論じる。栄養不良は...